タパージ(Tapage)

藤林真理オリビア・ローゼンクランツのタップデュオ。

タパージの舞踏スタイルは、物語、リズム、そして律動を現代的なアプローチで調和させたものであり、ユニークかつ優美で劇的である。

日本生まれの藤林真理と、フランス生まれのオリビア・ローゼンクランツは、共にニューヨークで、ブレンダ・バッファリーノ女史が主宰するダンスカンパニー「アメリカン・ダンス・オーケストラ」の一員として活動としている時に出会った。

二人はニューヨークで、音楽監督 Louis St. Louisの元、フロアショーの俳優として初めて公演を行い、そしてこの時、タパージは結成された。このタップデュオは、リズムタップの世界に、 ガンブーツ・ダンス、サンド・ダンス、物語、歌、クラシック、ジャズ、ワールドミュージックなど、新しい要素を精力的に取り入れ、新たなスタイルを確立する。

日本(神戸、大阪、名古屋、京都)では、コンサートホール、スクールショー、ジャズクラブなどでツアーを実施。2000年には、舞台監督・パフォーマーと して京都市に招聘され、クラシック及び日本伝統音楽のミュージシャンら、朗読者、尺八演奏者三好芫山と共に京都芸術センターでパフォーマンスを披露した。

フランスでは、2000年に、“Revueltas”の監督、主演をつとめ、二人のタップダンスとGradus Ad Musicam(65人編成のクラシック・オーケストラ)の音楽、メキシコの作曲家 Silvestre Revueltas の楽曲、そして、Pablo Neruda、 Nicolas Guillen 、芥川龍之介の物語を融合させた。

このコンサートのいくつかの振り付けは、ロシア、ドイツ、日本、フィンランド、アメリカなどで、英語圏、スペイン語圏・フランス語圏・ドイツ語圏・日本語圏の俳優らと共に上演されている。

2004年には“Anxiety”を初演。フランスのスタニスラス弦楽四重奏団と共に、Silvestre Revueltas、 Federico Ibarra、 Thomas Oboe Lee、沢井忠夫、 Astor Piazzollaの音楽を演じた。

翌年、そのレパートリーを基に、南米の作曲家の作品を中心とした舞台 "Dansaq" を初演。ともにこの舞台を作り上げたメキシコの弦楽四重奏団「カルテット・ラティーノアメリカーノ」とは現在も共演を続けている。

2007年には、世界的な文化の祭典である「Universal Forum of Cultures Monterrey 2007」で、 Dansaq を再演。2010年には念願の日本での上演を果たし、京都府民ホールアルティ、および東京草月ホールで公演を行った。

また、藤林とオリビアは、世界各国のタップフェスティバルに招待され、偉大なタップダンサーたち―――ブレンダ・バッファリーノ、サラ・ペトロニオ、ダイ アン・ウォーカー、故ジミースライド、ビル・アーウィン、セヴィオン・グローバー―――と共演。近年も、精力的な活動を続けている。

Tapage Official Web Page

ムービーは「DANSAQ」より。カルテット・ラティーノアメリカーノとの共演。